豊洲市場協会(伊藤裕康会長)は1月5日、市場内で新年賀詞交換会を開催しました。新型コロナの影響から開催は3年ぶり。感染症対策として協会役員、東京都中央卸売市場、豊洲市場、東京都市場衛生検査所のそれぞれ幹部の方のみの計60人が出席しました。

 伊藤会長は「豊洲市場では5回目のお正月となり、本年10月には開場から5年を迎えます。開場後、多くの時間をコロナ禍で過ごして参りましたが、その中でも産地と消費者を結ぶ架け橋として、「市場流通を守る」という使命感のもと、感染対策に取り組み、取引を継続してまいりました。未だに感染者も多く、コロナ禍から脱した訳ではありませんが、今朝の初せりの賑わい、3年ぶりの賀詞交換会の開催と、少しずつ状況が改善していることを実感しているところです。これからの豊洲市場は、われわれ市場業者自身が考え、行動し、業界一丸となって取り組みを進めていくことで、『栄える市場』としてさらに発展していけるのではないかと考えております」と挨拶しました。

 河内豊東京都中央卸売市場市場長は「取り巻く状況は非常に厳しい状況ですが、『地元に愛される、都民に信頼される、世界にはばたく』というビジョンのもと、業界の皆様のご努力により、円滑な市場運営が保たれていることを、非常にありがたいと考えております。都としては、現在の厳しい社会経済情勢を踏まえ、省エネの取り組みの推進、公認会計士など専門家との連携や、長期的な視点に立った経営支援に取り組んでまいります。さらに、昨年の予算要望の際にいただいた新たに見えてきた様々な課題に対しまして、豊洲市場を利用者がより使いやすい市場とするための施策を積極的に進めていきたいと考えております」と、新年の挨拶を頂きました。

 賀詞交換会では、渡邊一夫副会長(東京魚商業協同組合理事長)が開会の辞、増山春行副会長(豊洲市場青果連合事業協会副会長)が乾杯の発声、早山豊副会長(東京魚市場卸協同組合理事長)が手締めを行い、吉田猛副会長(築地魚市場代表取締役社長)が閉会の辞で締めくくりました。