豊洲市場では1月5日早朝、2020年の初市が開かれ、マグロや宝船などの初セリが行われました。初セリの模様は報道陣にも公開。多くのメディアが来場しました。公開されたのは水産物部のマグロ初セリ、青果部の宝船セリ、促成セリ、固定セリなど。公開されなかった各セリ場でも新年あいさつ、初セリ、取引が行われました。公開された初セリの模様を一部ご紹介いたします。
【水産物部】
水産物部では、マグロ初セリを前に、水産卸を代表し吉田猛・築地魚市場社長が「80年に渡った築地市場での経験と伝統、それから魂はこれからも大事にしていく。しかし、豊洲市場は単なる築地市場の延長ではない。変わりゆく時代に足並みをきっちりそろえ、みんなで新たな豊洲モデルを作っていきたい」とあいさつ。水産仲卸を代表し、横田繁夫・大物業会会長は「われわれ業会員は今一度、たくさんの方に支えられたことを忘れず、マグロを通じ日本食文化に貢献し、また、仲卸として社会貢献していこう」と呼びかけました。早山豊・大物業会相談役(東京魚市場卸協同組合理事長)は「大間の本マグロも冷凍のキハダも、私たちの共有の資源であり財産。今年もこのセリ場により多くのマグロが並び、そして素晴らしいにぎわいができると同時に、皆様の活躍と商売繁盛を」と話し、一本締めで新年あいさつを終えました。
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マグロの初セリでは、大間産の生鮮本マグロ(クロマグロ)がキロ70万円、1本(276キロ)1億9320万円の史上2番目の高値を付けました。セリ場には報道陣だけでなく、市場関係者も多く集まり、初セリの模様を見守りました。
【青果部】
青果部では宝船の初セリなどが公開されました。宝船セリを前に青果卸・東京シティ青果の鈴木敏行社長は「今年はこの市場を生かした品ぞろえ、特徴のある品揃えをしていきたい。市場は東京都民の大事な社会インフラということを念頭に、より一層、皆様の需要、要望に応えていくことを約束します」とあいさつ。宝船のセリでは、最高50万円をつけました。
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※初市の結果は東京都中央卸売市場ホームページで公開しています。
(http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/gaikyo/index.html)