豊洲市場協会の交通委員会(山口寛純委員長)は2月4日、交通安全面の取り組み視察として東京水産ターミナルを訪問しました。委員や団体、東京都から23人が出席。東京水産ターミナルの今村宏社長や村田政則監査役らから現状や取り組み状況の説明を受けました。また、冷蔵庫テナントの1社であるナカムラロジスティクスの庫内を見学。質疑応答時間も設けていただき、ハード、ソフト両面での取り組みを学びました。

 

 今村社長は冒頭のあいさつで、「複数のテナント、荷役会社と一体となって安全などの委員会を作って取り組んでいる」と紹介。座学では東京水産ターミナルの設立経緯から施設規模、取り扱い状況などを聞いたのち、テナントなどと組織する大井水産埠頭会の事務局から安全面の取り組みの説明を受けました。

 

 大井水産埠頭会の冷蔵庫安全委員会については、月に1回の委員会、安全パトロールの具体的な内容、「作業員が自ら考える」というヒヤリハット事例に対する対処方法などを実際の作業シートを用いて説明してもらいました。施設見学では庫内でのフォークリフト動線(フォーク同士が交差しない、走行ゾーンを決める)、立会人(検品)やトラック運転手の動線や立ち位置の指定、入出庫のゾーニングなどについて現場で説明を受けました。冷蔵庫安全委員会の事務局からは「2年間事故がない。まず安全が優先で、スピードではない。事故を起こしたら何もない」と、安全に対する作業員意識の高さ、安全対策のポイントを 学びました。